目が覚めたとき、わたしは見た事も無い機械に
かこまれていた。

そこはエルが旅立った場所だった。
エルと一緒に居たわたしは、彼のかわりに
百年後の『現在』へ呼び戻された。
おそろしい病気でたくさん人が死んだ未来へ。

結局…なにも変わらなかったの?


……ううん、そうじゃない。
エル、あなたのしたことは無駄なんかじゃないよ。

『現在』の研究者たちはわたしの血から
ワクチンをつくりだすことに成功した。
それからわたしも彼らと協力して、
ゆっくりだけど着実に災厄は終焉に向かいつつある。

エル。
あなたが、いてくれたから………。

それから更に未来。
「フィーネ・ラ・モルテ」の名は 疫病医学に大きな功績を残し
人々の間で 救世の聖女として語り継がれることとなったという。


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